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[良寛ニュース]・・・・・・2015.7.10

★平成27年度[第38回]全国良寛会新潟大会 大盛会!
新作能「国上」−良寛慈愛の手まり− 本邦初公開!

平成27年度の総会は、平成27年6月13日(土)、本部のある新潟市のりゅーとぴあ市民芸術文化会館コンサートホールにて、パイプオルガンによる歓迎演奏とともに開会いたしました。

物故会員に対し全員で黙祷の後、新潟大会実行委員会・柳本雄司委員長の歓迎の挨拶につづき、全国良寛会・長谷川義明会長の挨拶、新潟市・篠田昭市長の祝辞、新潟県・泉田裕彦知事の祝電披露があり、総会議事に入りました。

会務報告、会計決算・予算の承認など、順調な総会議事のあと、来年の開催地・糸魚川市の米田徹市長の歓迎の挨拶と、新任の全国良寛会・山本良一副会長の閉会の言葉で総会は終了しました。

ついで、本大会のメインイベント『新作能「国上」−良寛慈愛の手まり』の演能になりました。作者の齋藤達也氏が、3年の歳月をかけて創作、練習を重ねてきたもので、その美しくも悲しい物語は1,100名を超える鑑賞者に大きな感動を呼びました。

とくに、シテ役の神主弌二(こうず いちじ)氏の観世音菩薩が乗り移ったような「月の天女」の美しい舞は、神技のごとき迫力があり、観客一同圧倒されました。

興奮さめやらぬうちに夜の交流懇親会は、ホテルオークラ新潟に会場を移し、新潟市からの親善大使のお嬢さんの歓迎の挨拶で開会、新潟の伝統芸能の芸妓の舞や、新潟の地酒や美酒に酔って、友との交流を重ねているうちに、新潟の夜も更けてゆきました。

翌日の見学会は、観光バス3台を連ねて良寛ゆかりの地を訪ねました。良寛が心の友と慕って度々訪れた有願和尚のふるさと・円通庵(新潟市南区新飯田)を見学、すぐ近くの「新飯田商工会館」で展観の「有願和尚遺墨展」を、有願会の役員の解説で鑑賞いたしました。

次に訪れた雪梁舎美術館(新潟市西区山田)では、今大会にあわせて開催の特別展「良寛と安田靫彦の書展」を見学いたしました。良寛の書の名品と、良寛を敬慕した日本画家・安田靫彦画伯の書簡を、加藤僖一新潟大学名誉教授の解説で鑑賞いたしました。

その後、良寛在世時に再建された重要文化財・旧笹川家住宅を見学、ふるさと村で昼食をとり、JR新潟駅まで送迎、新潟大会の日程は無事終了いたしました。

総会で長谷川義明会長の挨拶と、来賓の新潟市・篠田昭市長と糸魚川市・米田徹市長

新作能「国上」にて、シテ役の「月の天女」の感動的な舞

本邦初演の新作能に1,100余名が鑑賞の大盛況

交流会では、良寛像の前で伝統芸能「新潟芸妓の舞」を披露

見学会 有願和尚ゆかりの円通庵(田面庵)にて


★佐渡宝生流の本拠「本間家定例能」で新作能「国上」、再演決定!

全国良寛会新潟大会にて初演開催の新作能「国上」の再演が決定いたしました。能楽のふるさと・佐渡でも宝生流の本拠である、本間家能舞台での上演です。伝統ある野趣あふれる能舞台での演能をお楽しみください。


■日時:平成27年7月26日(日) 午後3時半頃開演〈入場無料〉
■場所:佐渡市吾潟987/本間家能舞台(両津港より車で10分)
■共催:佐渡能楽倶楽部
良寛さんの母のふるさと佐渡で「国上」を上演する有志の会
◆代表:清遊舎(齋藤)…090(2451)5140


新作能「国上」の一場面



★雪梁舎美術館の特別展「良寛と安田靫彦の書展」開催中

全国良寛会新潟大会が新潟市で開催されるのに協賛して、特別展を開催しております。出品される良寛の書は、前期と後期ですべて入れ替わりますので、新潟大会の見学会にご参加の方も、再度ごゆっくりご覧ください。

芸術院会員の安田靫彦画伯は、良寛を敬慕して、良寛堂の建立や良寛記念館の開設に尽力したことで知られておりますが、今回の「安田靫彦の書簡」は加茂の関真次郎氏宛てのものです。関真次郎氏の紹介で、安田靫彦画伯は熱烈な良寛敬慕者になり、全国の著名な美術家を良寛ファンにした功労者として知られております。

■「良寛と安田靫彦の書展」

■会期:前期:平成27年6月6日(土)〜7月5日(日)
後期:平成27年7月7日(火)〜8月2日(日)
※良寛の作品は前・後期ですべて入れ替えをします。
■会場:雪梁舎美術館 新潟県新潟市西区山田451
開館時間/午前9:30〜午後5:00
■入場料:一般 500円(中学生以下無料)


「良寛と安田靫彦の書展」


★にいがた文化の記憶館にて「良寛の書と敬慕者たち」開催中

会津八一・相馬御風・堀口大学など新潟ゆかりの文人から、夏目漱石・正岡子規・林武など中央の文化人まで、良寛を敬慕した人々との関連を、良寛の書の名品とともに紹介する全国良寛会新潟大会に協賛の特別展です。

文化や情報の発信基地・新潟日報メディアシップの5階に設置された新潟の文化を永遠に記憶し、学んでゆく「にいがた文化の記憶館」の常設展や、隣接の会津八一記念館の展示物をあわせてご覧ください。


■会期:平成27年7月26日(日)まで開催中
■会場:にいがた文化の記憶館
新潟市中央区万代3-1-1
電話025-250-7171
■開館時間:午前9:30〜午後5:00
■休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
■入場料:一般 500円 学生 300円(高校生以上)


※なお、同会場内にて「良寛の敬慕者たち」をテーマのレクチャーを開催いたします。

■期日:平成27年7月25日 14時〜
■講師:良寛研究家 小島正芳氏
■定員:30名(申込順)
[7月16日(木)までに上記の電話番号へ]

「良寛の書と敬慕者たち」展
案内チラシ


★話題の新作能「国上」をよりよく理解するための鑑賞の手引き書、刊行!

信濃川の氾濫、飢饉など厳しい現実が日常の良寛の時代、貧しい家族を支えるため年季奉公の名のもとに上州木崎の宿の飯盛り女として売られていった少女が、苛酷な仕事の末に若くして命を落としてゆく。その形見の手まりを、旅の僧(ワキ)が良寛禅師に回向してもらうため国上の里にやって来るところからこの物語は展開します。

その少女の形見の手まりに縫い取られた紅いうさぎは、飢えた老人を救うためわが身を捧げた「月のうさぎ」の昔話によるものだと、良寛遺作の「月のうさぎ」の詩に合わせてシテの月の天女(実は観世音菩薩)が、ひとさし舞う…。そんな展開の新作能をよりよく理解するために、原文と現代文とを対比して分かりやすくまとめた能の鑑賞の手引きであると同時に、名もなき少女たちにささげる感動の能文学です。


■『新作能「国上」の世界−良寛慈愛のてまり』
著:齋藤達也
四六判 86頁 定価 1,200円(本体)+税
発行:考古堂書店


齋藤達也 著
『新作能「国上」の世界』


★落語「良寛ものがたり」が、初めてDVDとして映像化

悪性度が極めて高いがんに出会い、どん底の生活から、学生時代から親しんできた落語により救われたのは、いのちの落語家・樋口強師匠。子どもや弱いもの、生きとし生けるものへ慈愛のこころを注いだ良寛さんを、分かりやすく楽しい落語で紹介。


■樋口 強 師匠 落語DVD「良寛ものがたり」
【新潟良寛会総会で上演の記念落語の映像化】
[主な内容]
一席「良寛さん あそぼ」(26分)
二席「母 恋し」(24分)
解説文「良寛の母を語る」10頁(新潟良寛会・柳本雄司会長)とも
DVD 50分 2,000円(本体)+税
発行:考古堂書店


DVD落語「良寛ものがたり」




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